こんにちは。
うさmomoです。
昨年私が行った子宮筋腫の手術について質問がありましたのでお答えしたいと思います。
不妊治療のクリニックでも
筋腫はありますが治療には差し支えない場所ですから
なんて言われた人も多いのではないでしょうか。
実際、子宮筋腫があっても妊娠出産された方は多くいますし
赤ちゃんが筋腫抱いて産まれてきてさ、いきなり親孝行な子だったの
なんて話を知人から聞いたこともあり
筋腫なんてみんなあるし取らなくてもいいよね
と安易に考えてました。
しかし、移植前の検査周期。
内診でT松先生から言われたまさかの言葉。
筋腫がゴロゴロありますね。
着床には影響ないところにあるけど気になるなら取って移植してもいいかもしれないです。
不安いっぱいの私はこのちょっとした一言にひっかかり子宮筋腫について調べました。
今回は不妊治療において子宮筋腫をとるか?とらないか?考えてみたいと思います。
私の子宮筋腫オペに関する以前の記事はこちら
子宮筋腫摘出術 | 四十路!妊活記録ーアラフィフで母になるー (ameblo.jp)
オペ終了 | 四十路!妊活記録ーアラフィフで母になるー (ameblo.jp)
子宮筋腫とは
- 30歳以上の20-30%、50歳までに75%の人に見られる子宮内にできるコブ(良性腫瘍)のこと
- 貧血、月経、頻尿、腰痛などの症状がおこる
- 卵巣からの女性ホルモンで大きくなるが閉経すると小さくなる
子宮筋腫の種類
タイプ3の筋層内筋腫について
上の図の⓪①②のように内部に突出しているタイプのものは手術したほうがよいものです。
そして図③のように内膜にギリギリ接している位置にある筋腫。
これを「タイプ3」と呼ぶようです。
このタイプ3は、⓪①②のように子宮の内側に飛び出している訳じゃないので
絶対に手術しないといけない筋腫ではありません。
しかしタイプ3はちょっと厄介!
筋腫の直径が2.0cm以上(複数筋腫の場合は合計で2.0cm以上)で妊娠率、着床率、出産率が低下するという研究結果が出ています。
2.0cmって結構小さい筋腫じゃない?って思っていたのでこれは衝撃!
また筋腫から作られる様々な物質が着床を妨害すると同じ研究で報告されています。
これまた衝撃!
良性腫瘍っていうからおとなしいヤツかと思っていたのに
シレっと悪さするんかい!
逆に子宮から離れた場所に筋腫があるほど着床を妨害する可能性は少ないです。
つまり図の⑦の位置にあるならあんまり悪さはしないってこと。
詳しくは松林先生のブログをお読みください。
同じ研究が英ウィメンズクリニックのハナブロ、岡山二人クリニックのブログでも紹介されています。
不妊治療中の手術
筋層内筋腫は手術するかどうかの判断が難しいみたいね。
筋層内筋腫の手術時期
①採卵に影響ない位置にある筋腫
採卵⇒受精卵凍結⇒手術⇒移植
➁採卵の邪魔になる位置にある筋腫
手術⇒採卵⇒受精卵凍結⇒移植
という順番になることが多いです。
手術したら卵巣機能が低下する可能性もあると聞くと採卵後に手術する①を選択したい気もします。
ただ必ずしもそうではないようで
②のように手術⇒採卵の順で子宮が回復する時間を採卵にあて、子宮の状態が回復した半年後に移植して妊娠した人もいるようです。
どういう流れがいいかこれも人それぞれなんでしょうね。
筋腫手術のメリットとデメリット
これまで調べた手術のメリットとデメリットをざっとまとめるとこんな感じ。
まとめ
✔筋腫の種類によって手術するか否かを考えることが必要です。
✔粘膜下筋腫は小さくても手術すべき。手術は子宮鏡でできることが多く侵襲度は低くなります。
✔漿膜下筋腫は手術しなくても大丈夫な場合が多い。ただし、採卵の邪魔になったり大きさが5-6cmを超えるなら手術も考慮します。
✔筋層内筋腫は筋腫全体の70%にあたる。手術するか否かは場所と大きさによります。特にタイプ3の内膜に接している筋腫は手術するメリットがあります。
✔ただし、手術をしたからと言って妊娠率があがるとは言えず、卵巣機能が低下する可能性、長い避妊期間、帝王切開での出産などデメリットもあります。
なかなかこれといった結論はなく悩ませるだけになってしまったかもしれませんが少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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